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27話 調味料の壁と、裏路地での治安確認

ผู้เขียน: みみっく
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-10-12 06:00:27

 ──町の入口で簡単な検問を受けるが、特に問題なく通過できた。身分証明の提示などは求められず、その緩さに彼は少し驚く。中へ入ると、さらに賑わいが広がり、ざわめきが耳に響いた。

 狭い通りに沿って並ぶ店々には、見たことのない色鮮やかな食材や、形も用途もわからない品物が並んでおり、どれもが彼の興味を引いた。店先の軒には色とりどりの布地が風に揺れ、道行く人々が交わす活発な会話が聞こえる。町の空気には、焼きたてのパンの香ばしい匂いと、異国のスパイスの香りが混ざり合っていた。

(これが、この世界では一般的なものなのか、それとも珍しいものなのか……今の僕には判断がつかないな。)

 彼は焦って質問をするのを控え、バッグを背負ったまま、ゆっくりと町を歩き始めた。新鮮な驚きは、次回、少女たちと一緒に訪れる際に分かち合う楽しみとして取っておくことにした。今日の主な目的は、町の治安を確認し、他の子を連れてきても安全かどうかを見極めることだ。彼の鋭い視線は、周囲の様子を観察し、怪しい動きがないかを探っていた。

 所持金も充分に持っている。

 そらはイメージだけで所有している大金貨、金貨、小金貨、大銀貨、銀貨、小銀貨、大銅貨、銅貨、小銅貨を取り出すことができる。あらかじめ革袋に金貨数枚、銀貨数枚、銅貨数枚を入れており、それでどんな場面にも対応可能だ。

 そらは町をゆっくりと歩き回りながら、人々の動きや町の雰囲気を観察する。通りを歩く人々の顔には疲労よりも生活の活気が滲み出ており、露店の店主たちの威勢のいい声が響いている。これが、彼の異世界での、新しい一歩だった。

 町の賑わう通りを歩きながら、そらは野菜や果物を次々と選び、アイテムボックスに収納していく。鮮やかな赤や緑の瑞々しい野菜の感触が指先に伝わる。店主が提示する値段は、彼にとって適正価格かどうかの判断はつかないが、躊躇なく金銭を支払った。

(ステフに丸投げすれば何とかしてくれるだろう……ステフが分からなくても、頭の回るブロッサムがいるし。)

 彼は、新しい仲間たちの能力を信頼し、両手が荷物でいっぱいになる心配もなく、どんどん買い物を続けていった。

 鮮やかな果物や、新鮮な野菜が並ぶ店先で、そらは少量ずつ購入を進めた。一度に大量に買うことで周囲から不自然に思われないよう、細心の注意を払った。

(これで心配していた野菜不足も解消されるかな。スープの味もきっと良くなるだろうし)

 彼はそう思いながら、さらに魚介類を扱う店に立ち寄った。店先からは、潮の香りが強く漂ってくる。新鮮な魚や貝類をたっぷり買い込みながら、頭の中では焼き魚の美味しさを想像していた。

(久しぶりの魚の塩焼き……最高だろうなぁ。美味しかったら良いんだけどなぁ)

 しかし、調味料の棚の前で立ち止まると、見たことのない種類があまりにも多すぎて、どれが塩や醤油の役割を果たすのか判断がつかなかった。彼は無駄な買い物を避けるため、調味料の購入は次回に持ち越すことに決めた。

 ──買い物を終えたそらは、町の治安確認を確実にするため、人目の少ない裏路地に足を踏み入れることにした。

 そこはメインストリートとは打って変わり、人通りが少なく、静かな空間が広がっていた。日光が届かないためか、湿った土の匂いが微かに鼻をくすぐる。薄暗く、一見怪しい雰囲気に包まれていたため、そらは全身に魔力を巡らせて警戒しつつ歩き続けた。しかし、道中特に誰かに襲われることもなく、不安を煽るような騒ぎも起こらない。探索を続けていると、裏路地は思っていた以上に落ち着いた雰囲気だと分かった。

(ここなら仲間たちを連れて来ても問題なさそうだな……。)

 そらはほっと胸を撫で下ろしながら、目的を果たしたことに満足し、町を後にする準備を始めた。

♢予期せぬ出会いと「家族」の広がり

 町の裏路地を歩いていたそらは、予想外の光景に足を止めた。

──そこには、少し汚れてはいるものの、上質なドレスを着た小さな少女が、うずくまっていた。そのドレスの質感やデザインからは、どこか貴族的な雰囲気を感じさせる。薄暗い路地裏で、その華奢な体が小さく震えているのが見て取れた。

(放っておけない……治安が良いとはいえ、このままじゃ人攫いに狙われるだろう。また、誰かが辛い目に遭うのは見たくない。)

 そらは慎重に距離を取りながら、静かに声をかける。彼の声は、警戒と優しさが混じったトーンだった。

「……どうしたの? 大丈夫?」

 少女は顔を伏せたまま、かすかに身じろぎするだけで、答えようとしない。

「迷子にでもなっちゃった?」

 そらが続けて尋ねると、少女は俯いたまま、か細い声で答えた。その声は、今にも消え入りそうに震えていた。

「違うの。逃げてきたの」

 少女の言葉を聞き、そらは眉をひそめる。

「ん? え? どっから? 盗賊かな?」

 少女は、小さく頷く。その動きは、極度の緊張からか、ぎこちなかった。

「うん……盗賊とか暗殺者とかから……なの」

 その答えに、そらは心の中で驚きを隠せない。彼の警戒心が一段と高まる。

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